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作物原価の見える化

何か問題点があった場合、何が原因でどのような事が発生したのかわからない場合が意外に多いです。本当の問題点と原因がわかれば半分は問題が解決できたと言えます。そのくらい見える化は重要な事です。

作物原価が見える事でのメリット

  1. 農業経営で利益を上げるための糸口・課題点や現状が把握できる。
  2. 利益が上がらなかった場合、気象や天候及び生産方法が原因なのか判断できる。
  3. 利益が減った場合、逆に利益を上げたい場合、対策を打つポイントがわかるようになる。

1.課題点や現状が把握できる

農業経営でも一般企業でも、利益は「売上」ー「原価・費用」になるのは周知のことです。
利益が下がった場合、売り上げが同じでも原価が上がれば「原価」が原因です、逆に、原価が同じでも売り上げが下がれば「売上」が原因になります。
実際は、このように単純では無くもう少し複雑な計算を行い、原因を特定することになります。
もし、原価が原因で利益が下がったのであれば原価の内容を細分化していきます。
具体的には、どの作物が目標原価金額・前年原価金額を超えているのか、あるいはどの圃場で生産した作物が原価が高いのかを調べます。
このような事を繰り返して、生産原価を知ることで農業経営の課題点や改善点を把握することができます。
農業経営でも一般企業でも同様に、経営課題を把握し改善してくことで利益を増やし安定経営に結びつけていきます。

 

2.何が原因なのか判断できる

作物の原価管理を行う場合、原価金額だけでは無く作物の収穫量や圃場の広さも計算に加える必要があります。
作物の生産指標で、耕作面積当たり(10a)や収穫重量当たり(Kg)の原価金額を表示することが多いと思います。
このことは、作物の生産に必要な原価金額だけで管理するのは不十分であり、耕作面積当たりの収穫量や収穫重量当たりの原価金額を知ることで、気象や天候の影響などで収穫量が減ったのか、収穫量当たりの原価金額が増えたのかを判断ができるようになります。
いくつかの項目で原価管理することは大変重要です。
仮に収穫量が減ったことが原因で利益が減ったのに、対策を原価金額を下げようとした場合、更に収穫量が減る原因になったり作物の品質低下を招く要因になるからです。
そのような事は無いと考えがちですが、経営が行き詰ったり不振に陥る企業は、普通の判断や対策を行わずに的外れな行動を行うことが多いようです。
作物単位での「収穫量」「耕作面積」「原価金額」「圃場」を原価管理の項目にすることが必要です。

  

3.対策を打つポイントがわかる

原価管理を行うことで、農業経営の現状や課題点・問題点が把握できれば対策を打つことができます。
作物の原価金額を、これ以上削減することができないとわかった場合(目標原価金額や前年の原価金額から判断)、どのような事を考えますか?
原価が同じならば、売り上げの高い作物を生産することで利益が上がります。また、作物の収穫量を増やせば利益が上がります。
つまり、原価削減以外の対策を打つことで利益が上がることがわかるわけです。 
そうです、無駄な労力を避け、効果の上がる対策はどれなのか方向性やポイントが見えてくるのです。